ソーシャルゲームの運営を行っている際の備忘録。
ソーシャルゲームでは常にイベントを実施します。そうしなければDAUが維持できないという考えがあるからです。
その為、多くのイベントを作るうえで気にしていくポイントをまとめてみました。
目的を絞る
イベントを常に実施するのは色々な目的があります。
主にユーザー数の向上、維持や売上向上が考えられます。
よく経験の浅いプランナーなどにイベントの目的を訪ねると
「DAU、継続率、客単価、課金率」などと複数の目的を言う人がいますが、それは間違いです。
複数掲げてしまうと目的が競合することが多々発生した際に妥協した案しか出て来なくなり、結局何のためのイベントだったのかブレてしまうことがおきます。
その為、目的は一つに絞って、副次的に他の効能がある程度と考えるべきです。
もちろん、KPIで掲げる他の指標が落ちていいわけではないので同時期に開催する他のイベントなどでカバーできるかも考慮する必要はあります。
対象を絞る
誰に対して実施するのかは大事です。
当然広義的には全ユーザーを対象とすることになるのですが、イベントの中心にどんなユーザーがいるのかを考えましょう。
現状の遊び方に満足できないユーザーの為に高難易度のクエストを追加するのか
キャラクターの育成が十分でないユーザーの為に強化イベントを実施するのかでは内容が大きく変わってきます。
ここを曖昧に考えていくと中途半端な難易度のどうでもいい報酬のイベントが量産されていくことになりかねません。
正直な処、対象外のユーザーからはクレームの様なものが届くことがある為、対象を完全に絞ることは難しいです。
しかし、ユーザーの遊び方に合わせて多数のイベント開催することである程度の緩和は可能です。
クリアできるようにする
上位のコアユーザーはどんなに厳しく作っても斜め上をいってきます。
しかし、そんなユーザーばかり見ていては殆どのユーザーは遊べません。
対象となるユーザーを決めたらその下限値となる程度のユーザーのペルソナを仮定して、そのユーザーがクリアできるように設定します。
基本的にイベントはクリアしてもらうことが必須です。
効果を予測、計測して次回につなげる
イベントの目的や対象を決めたら、実際に数字を出します。
根拠が何となくなら適当でもいいです。
イベント終了後に実際にどのような数字だったかを比較します。
これを繰り返していくことでイベントの効果の精度を高くしていきます。
何となくの勘でイベントを運営していると想定と結果がかなり乖離してる場合が多々発生しかねません。
よりよい運営の為には予測は不可欠です。当然未来のことほど予測は難しくなりますが
複数の状況を考慮していくことで精度のよい予想が可能になります。
最後に
イベント作る際に個人的に気にしている点をまとめてみました。他にも色々な考え方や作り方があると思います。とにかく、イベントに限らずそもそものゲーム運営にしても「目的」を意識することはとても重要だと考えています。
そして、目的はシンプルであればあるほど達成しやすいです。副次的に必要な効果は色々とあるでしょうが、可能な限りシンプルに単一にすることをおススメします。